「なに、ひかるかえっちゃうの?」

私が帰る準備をすると、
ひかるはつまんないと言いたげに
口をとんがらせて言った。

「うん。悠くんの誕生日プレゼント買いに行かなきゃいけないから」
「そっかぁ。またメールして♪ばいばい」
「ばいばい」

私はそう言って、
教室を出て、少し急ぎ足で
下駄箱へと向かった。

ー…

「あ、悠くんにメールしなきゃ」

私は今日、一緒にと帰れないことを伝えるため、メールすることにした。

ー悠くんへ

今日、用事が出来て帰れなくなっちゃった!泣
またメールするね♪

ーひかるより

「送信っと…」

私は、メール送信を終えると
画面を閉じて、
近くのデパートへと向かった。