「俺も大好きだ、愛してる、ひかる」

そう言ってる悠くんの顔も
赤く染まっていて、
私と同じ気持ちなんだ…って
思うと嬉しくて思わず泣きそうになった

「私も、大好きだよ、悠くん」

私がそういうと、
悠くんは少し照れくさそうにしながら
私を抱きしめた。

ほんのりと甘い匂いがした。
それは優しい悠くんの匂いだった。

私達はいったん離れて、
数秒間、見つめ合う。

ドキッ…

だんだんと近くなる悠くんとの距離。
私の初めてのキスは
ほんのり甘くて
幸せを感じさせてくれた、
優しいキスだった。