「はぁ〜スッキリスッキリ♪」

私は用をたし、教室に戻ろうと
来た道を戻っていた。

「成瀬」

廊下をまがろうとした時、
担任の先生が私を引き止めた。

なんだろう…

そう思い、先生をみてみると
先生の手には大量の資料が入っていると思われる、ダンボール箱があった。

ま、まさか…

そんな、先生じゃないよね⁇

なんて考えていたのに、
先生は期待していたのと逆のことを言った。

「ちょうどいいところにいた。この資料を空き室に運んでくれないか。」



「はい、わかりました。」

今の空気で、ましてや先生なのに、
そう言うしかないでしょー!!

私がそう返事すると、
先生は「頼んだぞ」と言い残し、
教室へと帰っていった。

「はぁ…行くかぁ…」

私は先生に渡されたダンボールを持ちあげた。

「お、おもたぁっ…」

それは予想以上に重く、
一瞬よろけそうになった。

「あ、あぶないっ」