「悠くーって…きゃっ‼︎」

私が名前を呼ぶと、
悠くんは真剣な眼差しのまま、
私を見つめ、
私の腕をひっぱり、抱きしめた。

「ちょ…ゆ、悠くんっ…」

ドキドキ…

私、いまドキドキしてる、
きっと…顔赤い。
どうして?
私…おかしくなったのかな…?

「ひかー…」

悠くんが私をはなし、名前を呼び、
何かいいかけた瞬間ー…


プルールール♪

ドキッ。

悠くんの電話がなった。

「あ、俺だ、ごめん。」
「う、ううん!」
「俺だけど、もしもし?」

なんか、タイミング悪いなぁ…
でも…ちょうどよかったかも…
あのままだと緊張するし…
それにしても、なにをいいかけたのかな⁇

「わかったよ、いくから、はいはい、」

そういい、一方的に電話をきると、
私の方を向き、また腕をひっぱる

「きゃっ…」