キレられたら困る。
すっごく困る。
ていうか、私死んじゃうよ!?
謝った方がいいんだろうか……。
でも……。
「殴ってもいいよ。けど、それでも私は、龍牙を嫌いにはならないよ」
驚いたように目を見開く龍牙に、私は続けた。
「何されても、私は龍牙から離れないよ」
離れようとしても、離れられないよ。
嫌いになろうとしたって、そんなの絶対無理。
「何でだよ……何でそこまで俺に構うんだよ」
何で?
そんなの決まってるよ。
「好きだからに、きまってるじゃんか……」
好きなんだよ。
大好きなんだよ。
だから、構うんだよ。