だ、だから樹はこんな時間に家を出てったわけだ!!!
私は急いで部屋に駆け込むと、クローゼットを漁った。
「あ、あった…!」
そこには、見覚えのないセーラー服が、簡単な地図とともにかけられていた。
時計を見る。
時刻は8時13分。
デザインも確認せず、手当たり次第に身につけた。
サ、サイズちょうどなんですけどっ!?

リビングに降りて食べられそうなものを掴むと私は家を飛び出した。
家と学校はそう遠くない。
地図を頼りに全力疾走した。