マグネスは
眠るシルスの腕に
同じ遺伝子をもつもう一人の
幼いシルス・グランジスの
血を注射針で刺そうとした。

時だった。
「バァアアン」
銃声とともに
マグネスの腕に
銃弾が撃たれた。



「悪いがそいつはまだ使えるぜ?なんなら俺らが頂いて行くが?」


黒人のバディは
ニヤリと笑いながら
マグネスを見ている。


「なんなんだ・・・貴様らは!!」


マグネスをかばうように
ハイロは毒づいた。



「名乗る前にあの世に見舞いしてやるよ。」

マリアは
銃を構える。

「逃げろ!」

そのとき
目を覚ましたシルスが
マグネスを背負いながら
ハイロとともに
処刑場からにげだした。