「ウゥ…あぁああああ…ごめんなさい…助けてあげられない…」

「僕も…僕もしにたいよぉぉお。君の代わりに死ねるなら…嬉しいのに…なんで死ねないの…」

「頑張ったのに…認められたくて…褒められたかったのに…」


シルスは
子犬が亡くなってもなお
降り注ぐ雨にも負けずに
泣き続けた。


そして
泣き止んだシルスは
子犬を抱えたまま


土に穴を掘ると
息をひきとった子犬を
土のなかへ
埋めた。