バスケばかな私の彼氏♡






代わりに大好きなあの声が聞こえた




「やっぱりな。こんなことだと思ったよ。




引き返してきて、よかった。美優。これはどういうことだ?」




「………ッ…」



「今までにもこういう事、あったのか?楓。」






「う、うん。何度か………」






「美優、次楓に何かしたら、許さない。」




なんで?なんで、そこまでしてくれるの?






そしたら、相田さんが




「ご、ごめんなさい」





と言った。






「うん。いいよ?」






と言った瞬間腕を颯太に引っ張られた。





「え?」




「悪い、ちょっとこいつ借りるわ!!」




え?え?えぇぇぇぇ?







〜in 校舎裏〜



「そ、颯太?どうしたの?」



「…………じゃ……ないか?」




「え?」






「俺じゃ、頼りないか?」





何で?どうしてそんなこと聞くの?






「どうして………」





「俺には相談出来ないのか?」





「ち、違うの!!




颯太、大会前だし心配かけたくなくて…………」








「ごめん!!」



颯太が頭を下げてきた





「ち、ちょっと!謝らないで!!」





「ごめん。すぐ気付いてやれなくて…………」




「そんな…。さっき殴られそうなのを助けてくれたじゃない」





「でも、俺がもっと早く気付けてたら、こんな危ない目に会うこともなかった」





私は、涙が出そうになった





少し自惚れてもいいのかな?








「ありがとう。颯太




その気持ちだけで嬉しい。」





そう言った時ーーー…。





ギュッ





ん?あれ?私、今












颯太に抱き締められてる?











私がびっくりして固まっていると





「楓。今から大事な事言うから、よく聞いて」






「な、何?」









「ーーー…。」







私は耳を疑った。






















「楓が好きだーーー…。」





















私が、








好き?







本気に言ってるのかな?







「嘘ーーー…。」





「本当だ。





今までずっと好きだった





言おうと思ってたけど、なかなか言えなくてごめん」






私は、嬉しくてすぐに「はい!!」





と言おうとした。







でも、言葉が出なかったーーー…。








頭にあの辛い思い出が蘇ったから


*・゜゚・*:.。..。.:*・。. .。.:*・゜゚・*


「楓、バスケ出来ないんじゃなんも出来ないよねーーー」




「もう、お前に用はない」


「バスケ出来ない楓と友達なんて」



*・゜゚・*:.。..。.:. .。.:*・゜゚・*




また、裏切られるんじゃないか









颯太は、裏切らないって信じてる




でも、ダメだった




私が心におった傷は随分深かったようだ





気持ちとは裏腹に





「ごめん。考えさせてくれないかな?」





と言ってしまった。
















これが間違いだったのかな?