「あいつ、相当心愛ちゃんに惚れてんだな。」

「うん。まぁ、要も俺も相当惚れてるよね。」

「ハハ!そうだな~!」

なんて話してる事は知らない。

心愛side

私は一人で食器を拭いていた。

なぜなら、ご飯を作れなかったから、私が2人を追い出して、一人でやる、と言ったから。

「心。」

食器を拭いていると、後ろから抱き付いてきた。

「椿、どうかしたの?」

「なんとなく・・・。ダメ?」

見てないから分からないけど、さびしそうな声で、ダメなんて言える訳が無い。

「いいよ。」

ほら言っちゃった。私、相当椿に惚れてる。