「はああ…」
私はとぼとぼと吹奏楽部の部室に向かう。
どうやら周りの様子から吹奏楽部に入部した一年生は私だけの様だ。
なんかもうこの時点で怪しい。
〈あれ?こっちであってるんだよね?〉
なんだかどんどん辺りが暗くなってきている気がする。
肌寒くもなってきた。
「あっ…ここだ。」
窓がなく、夕陽の光も入らない暗い廊下にポツンとボロボロの扉が佇んでいる。
恐る恐る開けてみると…