「ハク、3号室、仕事だ。」

……またかよ、たった10分前に終えたばかりだぞ?

たいして気持ち良くもない、
愛のないセックスを。



俺の名前、鉑(ハク)。
簡単に言えば男性風俗店で働いている。
身体売ってるわけで、そりゃ給料はめちゃくちゃ良い。

オーナーに言われ、
また仕事か、と呟きながら3号室へと歩く。

この仕事を始めたころは

好みの女だといいな、
とか
痩せてる女希望、
なんて思っていた。

けれど今はそんなことも思わなくなっていた。

なんだろ、金のため
それだけ。