私は、奥津菜穂。 16才の高2。

「菜穂ー行くぞー!!」

「はーい!!今行くー」

外には見慣れた私の幼馴染み山岡稜がいた。

「はい、今日のお弁当」

私は持っていたお弁当を渡す。

「さんきゅっ♪」

そう言って稜は私の頭をぐしゃぐしゃっとなでた。

「ってか、稜さぁ数学の宿題やった?」

「当然。」

「見せてください稜様」

「しょうがない超天才の稜様が見せてやろう」

「調子に乗るな」

私達は、くだらない話をしながら学校に向かっていた。

教室に入ると、私は一番端の列の一番後ろに座る。

「アンタら朝からラブラブだねぇ」

「どこがやねん!!」

はっ!! 思わず突っ込んじゃった。

前の席に座って話しかけてきたのは親友の仮屋美奈だった。

美奈はモデル並の身長の高さでショートの茶髪の美人さん。

中身もサバサバしてて、同い年に見えないくらいしっかりしている。

私とは正反対。