「…ん?………ふがっ!」
ヤッベ!入学式始まっちゃう!
…てかここどこ!?

「…おい。まだ寝てろ。」

ビ、ビビったー
誰かいたんですね…
え、てかアタシに言いました?それ。
「お前、門のまえでたおれてたんだろーが、安静にしとけよな。」
あ、アタシったら貧血おこしたんだ…
え、でも入学式にはでないとっ!!
友利もいるし…
「ったく…明日筋肉痛かなー。」
え、まさかのまさかっ!
「あのぉ〜、アナタはアタシをぉ〜ここまでぇ〜運んでくれたのですか?」
「当たりメェだろ。」

ぐはっ。
すいませんねー重くてさ。

でも…
優しいんだな…この人。
名前も知らないのに…
よく見たら、肌きれいだし、まつ毛も長くて、髪は茶髪でサラサラ…
これが世に言うイケメンってやつだ…

「おい。なんかついてるか?」
あ、見とれてしまった…
なんて言えるわけでもなく…
「い、いえ、なんでも…」
恥ずかしくなって入学式の会場へダッシュ!
あれ?
誰もいない…