それから夏休みが終わる直前まで遥はウチで暮らした。



8月25日昼過ぎ

遥のお父さんが用意した家はウチから徒歩5分の場所。


ピンポーン


ウチのチャイムが鳴る。

「はーい」

っといつもの様に母さんが玄関へ


少しすると
「はるちゃんお父さんがいらしたわ。おいで」


と母さんが言うと遥は少し不安そうな顔をして俺を見た。


「はる?俺も行くから行こう??」



と言うと遥は渋々立ち上がり二人で玄関へ。
玄関へ行くと上品なおじさんが立っていた。

実は遥のお父さんは初めて会う。



「君が優君だね?遥が倒れた時助けてくれてありがとう。お陰で大事にならずに済んだよ。」



この人嫌いだ。


「いえ当然の事ですよ。」