「…うーん…」
「…うーん…」
白くてふわふわな髪に、丸い眼鏡、痩身で長身な男と、肩まで伸びた、ちょっと茶色っぽい髪の少女が、顎に手をあてて首をかしげている。
白い男は白兎。
茶髪の女の子はアリス。
「…あ!」
「!…はっ、アリス!誰に聞くか思い付きましたか?」
白兎はぱっと表情を明るくする。
「帽子屋…帽子屋さんが居たんじゃなかったかな…?」
しかし、アリスの言葉を聞いた途端、その表情は曇る。
「帽子屋…ですか…」
あぁ、彼に…彼ですか…
と、白兎は頭を抱えながらつぶやく。
「え…あれ…?ダメなの?帽子屋さんは…」
不安そうなアリスを見て、困ったように笑って言った。
「あぁ…いいえ…彼が話を聞いてくれるか…それが不安で…」
「そうなんだ…」
「ああ…どうしましょう…いや…でも…」
ぶつぶつと白兎が独り言。
「あ…いや…ううん…」
「…」
「あぁ…うーん…ダメもとで…?」
「……」
「ですが…アリスが…」
「………ええい!!うじうじと!!」
「わあ!」
ビクーンと、兎の肩が跳ねる。
「あ…アリス…?」
「その帽子屋がどんなのだかは知らないけど!なにか知ってるかもしれないでしょう!
こんなところで悩んでないで動きましょうよ!」
アリスが声を荒げて言った。
兎の表情が固まり、少しの空白後、溜め息をついた。
「…うーん…」
白くてふわふわな髪に、丸い眼鏡、痩身で長身な男と、肩まで伸びた、ちょっと茶色っぽい髪の少女が、顎に手をあてて首をかしげている。
白い男は白兎。
茶髪の女の子はアリス。
「…あ!」
「!…はっ、アリス!誰に聞くか思い付きましたか?」
白兎はぱっと表情を明るくする。
「帽子屋…帽子屋さんが居たんじゃなかったかな…?」
しかし、アリスの言葉を聞いた途端、その表情は曇る。
「帽子屋…ですか…」
あぁ、彼に…彼ですか…
と、白兎は頭を抱えながらつぶやく。
「え…あれ…?ダメなの?帽子屋さんは…」
不安そうなアリスを見て、困ったように笑って言った。
「あぁ…いいえ…彼が話を聞いてくれるか…それが不安で…」
「そうなんだ…」
「ああ…どうしましょう…いや…でも…」
ぶつぶつと白兎が独り言。
「あ…いや…ううん…」
「…」
「あぁ…うーん…ダメもとで…?」
「……」
「ですが…アリスが…」
「………ええい!!うじうじと!!」
「わあ!」
ビクーンと、兎の肩が跳ねる。
「あ…アリス…?」
「その帽子屋がどんなのだかは知らないけど!なにか知ってるかもしれないでしょう!
こんなところで悩んでないで動きましょうよ!」
アリスが声を荒げて言った。
兎の表情が固まり、少しの空白後、溜め息をついた。