「いったたた…、もう！あの猫…戻ったらしょうちしないんだから！」
腰をさすりながら言っていると、頭になにかがのっかった。
「…ん？」
頭を触ると、四角いものがひらひら落ちてきた。
「…トランプだ」
そっか、帰るのに必要なのか…
「もう…」
人の頭上に落とさなくてもいいのに。
それにしても…よくできたトランプだなぁ…
「…そんなことより兎を助けに行かなくちゃ！」
私は薄暗い地下？を歩いていった。

「部屋だ…」
数分適当に歩いていくと、曲がったところに扉がたくさんあるところを見つけた。
扉の上の方に、小さな窓…というか、四角い穴が開いていた。
もしかして…
「牢獄？」
私は恐る恐る扉を少し開けてみる。
「…！！」
部屋の中心には、冷たそうな寝台。
周りにはよくわからない不思議な機械が置いてあった。
「…あんまりかかわらない方がいい事は確かね…」
そこ以外の部屋も覗いてみたけど、どの部屋もそんな風景だった。
「白兎は居ない…よね。」
居たら可哀想すぎ…
っていうか怖いよ…
そういうわけで、先を急いだ。