「じゃあ、何で次の日からも私に告白してきたんですか?」

「ふふ。良く考えてみたらさ。僕、本気で理恵ちゃんに惚れてたんだよねー」

「最初はみゆの影みたいなのに惹かれてたけど、だんだん理恵ちゃん本人に惹かれてった」

自分の頬に血が上っていくのがわかった。

今まで、好き好き言われても平気だったのに。

何で、こんなに、ドキドキするの?

「な、何で、私。美人じゃないし、釣り合わない、のに」

「理恵ちゃんは可愛いよ。すっごく素敵」

よく、そんな事を真顔で。

ドクンドクンと音を立てる心臓が煩い。

「ね、理恵ちゃん。僕はかっこよくないし、正直みゆの事もまだ好きだし、好きな人一人すら守れない。けど、君が好き。付き合って下さい」

月見里君はズルい。

かっこいい。

断らなきゃいけないのに。

断りたくないよ。

「……………ッ、はい」