いつの間にか私の後ろには月見里君。
「蓮先輩。理恵ちゃんは僕のです。手、出さないで下さいね?」
ぎゅっと腰に手を回され引き寄せられる。
頭に彼の顎が乗る。
声には明らかな怒気。
表情が見えないことに安堵する。
その顔を見た藤堂先輩の表情がひきつっているから。
「わぁってる。俺には菜穂がいるし、な?」
ケータイを眺めてにやついてた菜穂の腕を引いて月見里君が私にしているような体勢にする。
「好きだぜ、菜穂」
「あたしも、好きよ」
腰に回された手の締め付けが強くなる。
「僕も、理恵ちゃんのこと、本気で好きなんだけどなぁ」
耳元で囁かれる。
でも。
「私は月見里君のものになった覚えはありませんからね」
「うわ。つれない」
これが私たちのベスな距離。
そう知っているから。
「蓮先輩。理恵ちゃんは僕のです。手、出さないで下さいね?」
ぎゅっと腰に手を回され引き寄せられる。
頭に彼の顎が乗る。
声には明らかな怒気。
表情が見えないことに安堵する。
その顔を見た藤堂先輩の表情がひきつっているから。
「わぁってる。俺には菜穂がいるし、な?」
ケータイを眺めてにやついてた菜穂の腕を引いて月見里君が私にしているような体勢にする。
「好きだぜ、菜穂」
「あたしも、好きよ」
腰に回された手の締め付けが強くなる。
「僕も、理恵ちゃんのこと、本気で好きなんだけどなぁ」
耳元で囁かれる。
でも。
「私は月見里君のものになった覚えはありませんからね」
「うわ。つれない」
これが私たちのベスな距離。
そう知っているから。