大きな手から覗く瞳が、揺れてる気がする。 初めて見る弱気な壁に戸惑う。 私の中の悪魔が "ここで突き放せば、関わってこなくなるかも" なんて囁いてくる。 ──ごめん。 「頼りないとか以前に、信用してないから…」 青い空。 流れる雲。 どうか連れていって。 「……はは、そっか。だよな、そうだったわ」 こんな醜い私を。