「芽依ちゃんを苦しめるやつが、どんなやつかは知らない。だけどそんな男のせいで苦しむなんて、バカみてーじゃん」




何だか私の生き方を全否定された気がして、視界が歪んでいく。




「その男はきっとお気楽に暮らしてんだよ?」


「だからじゃん」


「……え?」




空は呑気に暮らしてるだろうね。

きっと私のことなんて思い出しもしないと思う。

でも、だからこそ。





「私がどれだけ苦しんでもお構い無しで…だから嫌いなんじゃん。男なんて、そんなものでしょ?」