「明らかに最近、芽依元気ないよね」
あれから一週間。
壁と市原くんは相変わらず仲が悪く言い争ってばかりだ。
そのせいで日に日にクラスの女子からの視線は冷たくなっていた。
もともと男子と話さない私は、もう千春としか話さなくなっていた。
その状況にいい加減苛立ちを押さえられなくなった千春が昼休み、屋上でメロンパンを食べようとしていた私に呟いた。
「え、芽依ちゃん?」
「柳瀬さん、何かあったの?」
……あんたたちが原因だし。しかもこの状況が更に悪化させてるんだっつーの。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…