駅で会ったのは偶然なんかじゃないと確信した。



「あと、何知ってるの…」



聞きたくないけど、好奇心が勝ってしまいそんなことを尋ねる。




「好きな映画ー、誕生日、血液型……」



んー、と言いながら次々とあげていく持田。

どれも勿論、教えたつもりはない。


……さすが付きまとってただけある。

恐るべし、ストーカー。



なんかもう、抜かりがない。

普通に怖いんだけど。

でも……





「私だけにしてよ」