「持田のこと付きまとってくる、鬱陶しいやつだって、ずっと思ってたの」 朝も移動教室も、昼休みも。 席だって隣だし。 なんなのこの人って本当に思ってた。 「……迷惑だったよな」 持田が寂しそうに笑う。 そしてそのまま、フェンスに寄りかかり、うつ向いた。 「うん、迷惑だった」