そんなのただの言い訳。 でも分かって欲しい。 子供だったんだ、どうしようもないガキだったんだ。 なんと思ったって構わないから俺の話を聞いて欲しい。 「芽依……いじめられてたんでしょ?」 芽依の肩が揺れた。 視線を向ければ今度は彼女が逸らした。 「いじめられてたって程じゃないけど…」 曖昧な返しに、芽依らしいなと思う。 優しい、優しすぎた。 俺に言わなかったもその優しさ故のもの。