「…千春の方は大丈夫そうだ──」
千春の声が聞こえて、視線を移せばいつのまにか女子の数は減っていて
引きずられるように連行される空が、ここからでも確認できた。
…ただ、目を疑った。
制服のままでここに来ていた空。
「何で条高じゃないの…」
一条高校
通称、条高(じょうこう)
ここら辺ではトップの進学率を誇る進学校。
彼はそこを目指していたし、推薦で合格していたはずなのに…。
でも空が着ていたのは、ここからはかなり時間のかかるあまりいい噂を聞かない私立高校のものだった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…