「……芽依、本当に一人で大丈夫?」 2学期初日の放課後。 夏休みを終え、少し焼けた千春が不安そうに本日何度目か分からない質問をする。 今日、空と話してくる。 朝、私が彼女にそう告げたことが理由なんだけど。 「大丈夫…私はもう逃げないって決めたから」 「……そっか」 そう言うと千春はどこか安心したように微笑んでくれた。 あと、問題は…… 「なぁ……本当に行くのかよ」