だけど、やっぱり無理だよ。 全てを話しても、変わらず隣に座っていてくれて。 「……芽依ちゃん」 「…ん?」 名前を呼べば返事をしてくれて。 たったそれだけで、幸せなんだ。 嬉しいんだよ。 ……そんな彼女を俺だけのものにしたい。 「好きだよ……ほんとに。もう、すげぇ好き」 お願いだから、俺の言葉にどうか頷いて。