芽依、その声に越えられない壁を感じた。
俺のほうが想ってる自信があるのに、簡単に彼女を呼び捨てにするなんて、ズルい。
どうやったって俺には分からない、二人だけが共有していた時間。
俺の知らない芽依ちゃんをこいつは沢山知ってるのかと思うと、やりきれなかった。
そして、何よりも。
傷付けたのは、彼女が男を嫌いだしたのは、この男のせいだと思ってたのに
彼女は元カレに触れられても平気だった。
離してと呟いた声は他の男へのものとは違って
込み上げる感情を押さえつけるような泣きそうな声だった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…