中学時代、俺には大切な彼女がいた。 * ° *゜ ° . 。 「おはよーっ、莉子」 見慣れた愛しい背中に抱きつくのが、俺の日課。 そうすれば、少しだけ低い位置にある顔はすぐに真っ赤に染まってしまう。 「もう、海!人前でやめてって言ってるじゃん!」 顔をあげ俺を睨み付けながら、赤い顔を隠そうと自らの髪を引っ張るなんて無駄な努力をする。 「あっそ。じゃー、もういい」