中学時代、俺には大切な彼女がいた。




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「おはよーっ、莉子」





見慣れた愛しい背中に抱きつくのが、俺の日課。

そうすれば、少しだけ低い位置にある顔はすぐに真っ赤に染まってしまう。





「もう、海!人前でやめてって言ってるじゃん!」






顔をあげ俺を睨み付けながら、赤い顔を隠そうと自らの髪を引っ張るなんて無駄な努力をする。





「あっそ。じゃー、もういい」