血が繋がってるわけじゃないし、そんなの有り得ないのに。





「…ごめんって言ったのは芽依ちゃんだろ!?そう言って俺を突き放したのは芽依ちゃん!俺の思いを…拒絶したじゃねーか」





ごめん。それは浜辺で言った言葉。

あの時は好きだと言えないことに対しての罪悪感で放った言葉。



静かな公園に響く悲痛な叫び。



でも、あのたった一言が持田には拒絶として伝わって、深く傷つけてたんだ。






「それなのに、何で俺のために…無茶すんだよ。夜道を一人で歩くだけでも危ないのに、ケンカしてるところに乗り込むとか…有り得ねーよ」





顔を歪めながらそう話す持田はすぐ傍にいるのに





「諦めさせろよ…」





手を伸ばしても触れない気がした。