「ここなら、大丈夫かな…」 辿り着いたのは、あの場所から少し離れた公園。 住宅街に囲まれたこの場所は持田曰く、通報されるのを嫌がる悪いやつらは近寄らないらしい。 ベンチに腰かけた私は、隣にいる持田に目を向ける。 街灯によって照れされる髪は、何にも染まることのない漆黒。 綺麗だった顔には、新しいものから、少し治りかけたものまで、いくつもの傷。 「ねえ、それ…どうしたの?」