うつむいて、手で顔を隠すように覆う持田の顔を覗き込めば




「ふは…っ!固まっちゃったよ」




ピッタリと動きを止め、ビクともしなくなった。

手から微かに見える目は、もとから大きいのに見開いてるせいで更に大きい。





「は、はは離れてよ!!!」





言葉を口にしたかと思えば噛み噛み。

しかも、いつもは抱きつこうとしてくるのに、離れろだって。

おもしろい。





「ねえ、持田…」


「──もしかして誘ってるわけ?」