「ところでさ、何で階段から落ちたりしたの?」




真っ直ぐな視線と共に、質問が直球できた。

だよね、気になるよね。


どう考えても、聞かれるよね。




ただ足を踏み外した、そう言えば彼は信じるだろうか。





「嘘は無しだよ」




いや、きっと信じてはくれないよね。


低くなった声が、真剣な顔が

嘘は許さないと言ってる。




……仕方がない。

話すしかない。



心配してくれてるんだもん。

これ以上、嘘ついたり、騙すようなことしちゃダメだよね。


何度も助けられたのに、失礼だよね。