階段上っていってたじゃん。


なのに、意識を手放す寸前に

私は、確かに声を聞いた。


そして、今ここにいる。



それにいつもの話し方に戻ってる。





「あー、芽依ちゃんと別れてから、俺って芽依ちゃんバカでしょ?」




……自覚あったんだ。



「わざわざ追いかけてきてくれたのにあれは無かったかなーって思って。追いかけようと思ったら…

ドン、って凄い音がしたから慌てて階段を下りたら芽依ちゃんが倒れてたんだ」


「そうだったんだ…」