「……ちゃん、芽依ちゃん…」




聞きなれたはずなのに

どこか懐かしい声が





「……ん、」




私を現実へと引き戻す。


ゆっくりと目を開ければ




「芽依ちゃん…っ!!」





初めはぼやけていた視界も次第に鮮明になっていって

泣きそうな顔をした、壁の顔が見えた。