はは、と笑ってみるけど反応なし。 あー、そうですか無視ですか。 いつから私は無視される立場になっちゃったんですか。 「もう、返して!」 腹が立って、奪い返そうとするけどヒョイと避けるように腕を上げられる。 そしてコレ、いるの?という視線を送ってくる。 「履くものないんだから仕方がないでしょ!」 奪おうと自棄になってみるけど、背の高い壁から奪えるはずなんてない。