「芽依は気にしすぎだって言ったけど、この間の花瓶も、芽依を狙ったんだよ!」 昼休み。中庭を歩いていたら落ちてきた花瓶。 ──芽依、危ないっ! あのときは千春の声で気付けて、避けられたから無事だったけど。 「いたずら電話が多いのだって、たまたまじゃないよ!」 私たちの話す内容に通りすぎる生徒たちは チラチラとこちらに視線を向けてくる。