「芽依…」


「でも、これで壁が一方的だったら…軽蔑する」





壁を信じたいとか、そう言うことじゃない。

男なんて信じてないもん。


私はただ、自分を信じたいんだ。

自分自身が見てきた、彼を。







「じゃあ、持田のとこに行こう!」


「え?」






突然の提案に思わず目を丸くして聞き返す。

だけど千春はそんな私を気にも止めずに腕を掴んで歩き出す。




「レッツゴー!」




いやいやいや、千春さん!!