千春の言葉に体を小さくして、うつむく。
「芽依からしたら迷惑かけたくないとか思ってるかもだけど…私からしたら頼りないのかなって不安になる…!」
──俺って、そんなに頼りないかな。
私が迷惑かけたくないって思って、黙ってるのは回りを苦しめてるだけなのかも。
頼られないことによる無力感、情けなさに悔しさ。
まあ壁に至っては信用してないってのは嘘じゃないんだけどね。
どうしても過去のトラウマが私に男という存在を躊躇わせる。
「ごめんね、千春…」
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