「一緒にいたくないから、教室に戻ってよ」 「俺は、一緒にいたい」 「だから私は──」 「それは、俺が嫌いだから?それとも苛めがヒートアップしてほしくないから?」 真っ直ぐな瞳が嘘をつかせないと言ってるようで。 なによ、分かってるんじゃん。 「そんなの、どっちもに決まってるでしょ」 「……じゃあ、仕方がない。近野がいてあげて」