机の中から紙くずを一つずつ手にして、投げていく。 ポーン、ポーンと飛んでいく軽いゴミたち。 だけど彼女たちは知らないみたい。 こんなちっぽけで軽いものも 「ねえ、黙ってないで何か喋ってよ」 積み重なれば、人を壊していくことを。 だけど口を開いたのは 「柳瀬さん…っ、」 市原くん。