「は、なに言ってんの?」 そう言って笑いながら隣にいる女の子の肩を抱いた彼は、もう知らない人。 クリスマスも近付き 雪が降った、この日。 人々はどこか楽しそうに、その雪を眺めるのに 私にはただ冷たくて虚しいだけだった。 いっそこの雪みたいに消えてしまいたかった。