「あのね」 「ん?」 「えっと……」 ゆっくりでいい。 ゆっくりでいいんだ。 舞の心が少しでも晴れれば。 「私…………お揃いがいいな。お揃いのマグカップ」 うぅ。 可愛すぎるだろ。 「あぁ。いいよ?明日、見つけような」 素直に言えた舞の頭を撫でる。 いつでも。 いつまでも。 君の言葉を待つからね? それまで俺は 君の分まで言葉を注ぐよ。