「聖也。ありがとう。」


聖也の顔が明るくなった。
「じゃあっ・・・」

「でもね、私は、どんなことがあっても、岳が好きなんだ。たぶん、これからもずっと」


聖也は下を向いて、唇を噛む。


「聖也。私なんかを好きになってくれてありがとう」


私は、自然に笑った。

作り笑いなんかじゃなくて

ほんとに

自然に。



「わかったよ・・・・。ごめんな、困らせて。俺達は、友達・・・だもんな。」


「うん・・・・ じゃあ 戻ろっか」


そして、私達は教室へと
歩いていった。