「はぁー・・・ 真香。好きな人が被ってんだよ?仲良く出来ると思う?」


沙弥の言ってることは、間違っていない。

だけどっ・・・。

私は、真香ともっといたいよ。


「私達、こんなことで崩壊するなんてね」


崩壊なんて・・・。


そんなこと言わないでよっ・・・。

「沙弥っ・・・」

「もうチャイムなるね。戻る」


沙弥は、プリントを持ってそそくさと出ていってしまった。


私は、涙をこらえきれず
被服室で泣いた。


「うぅ・・・・ さ、ゃっ。うぁぁ。」

涙が止まらない。