―次の日―
私達は昼休みに被服室で雑用をさせられていた。
どんなことがあっても、今日沙弥に伝える。
岳への気持ち―――。
全部伝える。
伝えて胸につっかかってるものを排除したい。
「沙弥。話があるの――」
「真香ー ちょっと聞いてよー。岳がね・・・」
「沙弥」
「めっちゃうけちゃったー。あ、話って聖也くんのことでしょ。私で良かったら相談に――」
「違う!!!」
ビクッ。
沙弥は驚いてる。私が叫ぶことなんて一度もなかったから。
「私はっ、私はね、岳が好きなの・・・」
――いっ、ちゃった・・・・・。
沙弥は固まっている。
心臓がうるさい。