「真香ー!聞いてー!」


振り向かなくてもわかった。

沙弥だ。

昨日の話を私にしようとしてる。

「昨日、岳とねいっぱい話出来たの!もー、真香のおかげだようっ」

満面の笑みで言ってくる沙弥。


私だって協力したかった訳じゃないんだ。


「そしたら、岳ったら数学のテスト26点だったって。もー、めっちゃバカだよね笑」


ダメだ・・・・

このままじゃ何も変わらない。



私は、


決めたんだ―――。