キーンコーンカーンコーン……
『んぅ〜!!終わったぁ!』
「つー!ごめん、達也にノート渡してくるから先に教室戻ってて!」
『はいよん!』
まーちゃん、彼氏さんのとこに行くときめっちゃ可愛いく笑うんだよねぇ…。
これぞ、愛パワーか⁈
ドンッ
『きゃっ!』
コロン…
あ!消しゴムが!
拾わなきゃ、……あれ?さっきそこに落ちたのにな?
『はい、…これ落ちましたけど。』
『え?あ、ありがとうございます。』
『ごめんな、俺の友達走って君にぶつかったみたいだ。……ほら、謝れよ』
「ごめんなっ!怪我ないよな?」
『あ!はい、大丈夫です!無事です!(`・ω・´)ゞ』
『ぷっ、無事ってww』
あ…、笑われちゃった。
「んじゃ、ごめんな!」
……行っちゃった。
あの笑った人…、なんだか、笑ってるんだけど悲しそうだったな…。
……って、何考えてんだろ!わたしっ!
はずかしっ////
『名前…、二人に聞けばよかったかな?でも、ぶつかっただけだし。そんな少女漫画みたいなことあるわけないしねw』
「つー!」
『あ。まーちゃん!』
「……つー、嬉しいことあった?」
『えっ、なんで?』
「髪、髪を耳にかけるときって大抵つーが嬉しいことあった時だよw」
『え!そんな癖あったのかぁ!知らなかったよw』
もし….、もしね?
一つのうさぎの消しゴムから始まった恋があるのなら、もう歯車は回ってるのかもしれないね?