俺が席についたのと同時に、太も自分の席に腰を下ろした。

「1年ぶりじゃねーか?

七緒と一緒のクラスなの」

太に言われ、
「あー、そう言えばそうだったな」

俺は1年の時は違うクラスだったことを思い出した。

クラスが違っても、毎日のように太とつるんでたから全然わからなかった。

「春休み、何かあったかー?」

太がブレザーのポケットからスマートフォンを出した。

「何にも。

あっても、結婚式くらい」

そう答えた俺に、
「えっ、結婚式?

七緒、結婚したの?」

太は驚いたと言うように返した。